腎臓内科が目指す「Nephology for everyone」

腎臓内科では、「Nephrology for everyone」をVisionに掲げ、腎臓病の発症と進展を抑制することをMissionとして活動しています。腎臓内科学を起点として、より良い医療、そして地域社会の発展につながることを目指します。その中で「教育」は重要なピースの一つであり、未来の地域社会を支える人材の育成は、私たちの重要な使命です。

実習を通して学べること

腎臓内科では総合的かつ全人的な診療をポリシーとして、臨床推論や分野横断的診療に力を入れた教育、そして、学生から研修医を超えたシームレスな教育を実践しています。BCC・ACCではチームメンバーとして診療に参加することで、実践的な力を養うことを目指します。さらに腎臓内科の知識、技術(What, How)に触れるだけでなく、なぜ腎臓内科学を実践するのか?(Why)を肌で感じてみてください。それが君たちの実習で得た知識・技術を彩るはずです。


● BCC(5年生)

全身疾患としての内科疾患に対し、全人的な対処・対応のできる医師となるため、内科分野(特に腎臓内科領域)の基本的な知識、技術、広い意味での問題解決力を身につけることを目標とします。とくに、SOAP形式でカルテ記載、プロブレムリストの作成、鑑別診断の想起に力を入れていただきます。

実習スケジュール
8:30 オリエンテーション
8:45 透析室 or 病棟・外来
(9:00 内シャント手術)
8:30 病棟・外来
(11:00 腎生検)
8:30 透析室 or 病棟・外来
8:45 病棟
11:00 腎生検
14:00 科内カンファレンス
16:45 透析カンファレンス
8:30 透析室 or 病棟・外来
※実習期間中、学生1名が入院患者1名を担当します。

● ACC(6年生)

BCCよりもさらに時間をかけて、腎臓領域の専門的な知識・技能を獲得し、これらの領域のプロブレムに対して適切なアプローチを行える問題対応型診療能力を修得していただきます。また、症例プレゼンテーションや、上級医へのコンサルテーションを行う能力を身につけていただきます。

実習スケジュール
8:30 オリエンテーション
   (初日はオリエンテーションあり)
9:00 内シャント手術
8:30 病棟・外来
8:30 透析室 or 病棟・外来
10:30 腎生検
13:45 教授面談(最終週)
14:00 科内カンファレンス
16:45 透析カンファレンス
8:30 透析室 or 病棟・外来
※実習期間中、学生1名が入院患者2〜3名を担当します。

● 研修医

学生時代に学んだ知識や技術に磨きをかけ、質の高いものに昇華させることを目指します。通常、研修医は5-7名前後の入院患者を受け持っていただきます。基本的な指導体制としては、卒後10年以内の若手医師とそれ以上の指導医と屋根瓦方式でチームを組み、実践的な指導を行います。

対象疾患はIgA腎症、糖尿病腎症、腎硬化症、微小変化型ネフローゼ症候群、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、紫斑病性腎炎、間質性腎炎、ループス腎炎、遺伝性腎疾患(アルポート症候群など)、多発性嚢胞腎、急性腎不全、急速進行性糸球体腎炎、慢性腎臓病、高血圧、リドル症候群など幅広くあります。腎障害の超急性期から慢性期まで幅広い対応力を身につけることができ、電解質異常や体液管理など自信を持って今後の診療に当たれるような臨床能力を身につけることができます。

週間スケジュール
曜日午前午後
透析管理、腎生検、手術チームカンファレンス
病棟業務
透析管理、病棟業務
腎生検、手術科内カンファレンス、透析カンファレンス
透析管理、病棟業務
病棟当番
病棟当番
※研修期間中、研修医1名が入院患者5〜7名を担当します。