
私たちが日々生きていることの根底には、「より良い未来を生きたい」という願いがあります。身体が健康であること、心が穏やかであること、そして社会とつながりながら自分らしく生きること――そのすべてが、人が本当に望む「ウェルビーイング(Well-being)」の姿です。
腎臓は、そうした健やかな人生を支える、かけがえのない臓器です。私たちは、腎臓を「治す」だけでなく、腎臓内科学を起点に、一人ひとりの人生、そして地域・社会全体のウェルビーイングに貢献することを目指しています。それが、私たちのビジョン「Nephrology for everyone」に込めた思いです。
腎臓は、生命の恒常性を維持し、全身の様々な疾患と関わる、重要な臓器です。私たちの中心的な役割は、「腎臓病の発症を防ぎ、進行を食い止める」こと。そのために、病態の解明や新たな治療法の開発に取り組む研究、次世代を担う医師・医療人の育成にも真剣に向き合っています。
こうした診療・研究・教育の質を高め続けることが、地域医療の持続可能性を守り、知を積み重ね、次世代を育てることにつながると、私たちは考えています。その歩みを支えているのが、私たちが大切にするValue――信頼・共創・育成・情熱です。患者さんとの信頼を礎に、仲間と共に創り、人を育て、情熱をもって前進する。その積み重ねが、山梨の腎臓病診療の未来をつくると信じています。
医学の進歩により、生活習慣病の治療は目覚ましく向上しました。しかし、どれほど治療が優れていても、一度進行した病状を完全に元に戻すことはできません。
少子高齢化が進み、医療を担う人材が不足するこれからの時代、「病気になってから治す」という医療だけでは、社会全体の健康を守りきれません。
だからこそ、私たちは「予防」を、腎臓内科が地域社会に果たせる最も大切な貢献のひとつと位置づけています。多職種・多機関と手を携えながら、慢性腎臓病(CKD)をはじめとした生活習慣病を未然に防ぐための体制づくりと健康啓発活動に取り組み、病気になる前から、山梨に暮らすすべての人の未来に寄り添っていきます。