人々の営みは、それぞれの「幸せな未来(≒ウェルビーイング)」のためにあります。そのために、心身ともに、そして社会的に健康であることが必要不可欠です。
※ウェルビーイング(Well-being)とはwell(良い)とbeing(状態)の造語。
「腎臓」は、すべての人の健康にかかわるとても大切な臓器です。私たちは、単に腎臓を治療することにとどまらず、腎臓内科学を起点に、一人ひとりの人生や地域社会の「幸せな未来」に寄り添うことが、重要な使命であると考えています。
慢性腎臓病は生活習慣病の1つで、初期には症状が現れにくく、進行すると様々な合併症を引き起こし、透析や手術が必要になり、生活の質を損ねます。医学・医療の進歩によってその恩恵を受けられるようになりましたが、進行してしまったものは、ゼロに戻すことはできません。
少子高齢化や働き手の不足といった大きな変化を迎えるこれからの社会において、そういった「患ってから治療する」という考え方だけでは、限界があるのではないでしょうか。
そこで私たちは、「患う前に予防する」ことを社会に広めることも私たちの重要な使命であると考えています。健やかな人生を送るためには、早い段階で正しい知識や考え方を持ち、実践することが重要です。そのような思いを胸に、私たちは多様な領域の専門家や機関と連携し、慢性腎臓病をはじめとした生活習慣病を予防するための体制づくりや、考え方・知識をさまざまな角度で伝えるための啓発活動などを行っています。
人は社会的な生物であるがゆえ、一人だけでは健康や幸せな未来を実現することはできません。自身に関わる人々、あるいは地域社会が健康や幸せであることが、めぐりめぐって自身の健康、そして幸せな未来につながります。
私たちは、腎臓に関わる仕事を専門に行っていますが、本当の意味で健康や幸せな未来を目指すために、私たちだけではできないこともたくさんあります。
あなたも、私たちとともに手を取り合い、豊かな未来をつくりませんか?