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最近の報告によると、慢性腎臓病(CKD)は成人の5人に1人いるとされ、「新たな国民病」ともいわれています。これにもとづくと、山梨県内では13万人程度いると推測されます。CKDとは、腎臓の働きが健康な人の60%未満に低下するか、あるいは、たんぱく尿などの腎臓の異常が続く状態を指します。とくに重要なことは、心筋梗塞や脳卒中のリスクとなることです。CKDは、進行するまで自覚症状が殆どないため、気づくのが遅れることが多い病気です。進行した場合、最終的には人工透析や腎移植など、腎臓の機能を補う治療(腎代替療法)が必要となることがあります。
CKDを早期発見・早期治療することによって、進行を食い止め、重篤な疾患のリスクを下げることが可能です。そのために、まずは定期的な受診をや健診を受けることが重要です。高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などCKDのリスクがある方は、腎機能や尿所見の異常がないかを、かかりつけ医と相談するようにしましょう。また、家族に腎臓病の方がいる場合は、遺伝する腎臓の病気がありますので、情報を正しく得て、必要に応じて医療機関で相談するようにしましょう。
CKDは生活習慣病の1つであり、発症・進行を抑えるためには日々の生活習慣が重要です。心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気のリスクを減らすために、今からできることをはじめてみませんか?
■ 改善ポイント1「塩分」
塩分の摂りすぎは、高血圧を引き起こしたり、腎臓など臓器に直接ダメージを与えたり、降圧薬の効き目を弱めたりします。近年は高血圧性のCKD(腎硬化症)が増加しており、減塩は益々重要とされています。調味料、加工食品、インスタント食品の使用には注意し、味付けや調理方法を工夫して、減塩を心がけましょう。
■ 改善ポイント2「運動不足」
運動は、“魔法の薬”とも呼ばれ、CKDの進行を抑える可能性が報告されています。CKDの原因となる糖尿病や高血圧症の予防や、適正な体重を維持したりするためにも、運動をすることは重要です。かかりつけ医と相談しながら、自分の体力や体調に合わせて、適切な運動を定期的に行うように心がけましょう。
■ 改善ポイント3「喫煙」
タバコには約200種類の有害物質が含まれており、そのうち約60種類にの物質には発がん性の作用があるとされています。喫煙はCKDだけではなく、肺がん、心筋梗塞、脳卒中など、様々な病気のリスクを高めます。電子タバコや加熱式タバコにも有害物質は含まれており、健康リスクが低いという根拠はありません。喫煙者の方は今からでも遅くありません。自分や家族の健康を守るために禁煙をしましょう。