血液浄化療法部とは、主に入院中の腎不全患者さんに対する血液(ろ過)透析を行っています。
各診療科の様々な治療の併用療法として実施する血漿交換、免疫吸着療法、血球成分除去療法なども腎臓内科にて担当しています。日本透析医学会専門医や腎代替療法専門指導士を含む血液浄化療法のスペシャリストが連携して、安全で質の高いチーム医療を実践しています。
当院で血液透析を行う場合、主に入院による透析導入を行い、その後は通院可能なお近くの医療機関へ場所を移して維持透析を継続していただきます。腹膜透析の場合には、月1回程度外来に通院していただき継続管理を行います。
① 説明 | ・末期腎不全であり、数ヶ月〜半年以内に腎代替治療法が必要な状態と医師の判断あり。 ・腎代替療法について説明を受ける。 |
② 同意 | ・患者さんが血液透析を選択する。 |
③ 心臓 | ・循環器内科へ心機能評価の依頼(心エコー図検査)。 |
④ 血管 | ・当科で前腕の表在静脈、動脈をエコーで評価し、シャント作製可能か判断。 ・当科で作製困難な場合、泌尿器科にバスキュラーアクセス作製を依頼。 |
⑤ 術前 | ・2泊3日の入院予約。 ・入院時または入院前に血液検査(一般生化学、血算、感染症、凝固)、心電図、胸部レントゲン。 |
⑥ 手術 | ・日曜入院⇒月曜手術⇒火曜退院 または 水曜入院⇒木曜手術⇒金曜退院。 ・術後7-14日後を目安に創部確認。 |
⑦ 導入 | ・保存期腎不全管理を外来で継続し、透析導入が必要になった段階で入院予約。 ・入院して、事前に作製したバスキュラーアクセスを用いて血液透析を導入。維持透析先が決まったら退院。 |
① 説明 | ・末期腎不全であり、数か月~半年以内に腎代替療法が必要な状態と医師の判断あり。 ・腎代替療法について説明を受ける。 |
② 同意 | ・患者さんが腹膜透析を選択する。 |
③ CT | ・腹部手術歴の聴取、腹部骨盤部CTでの腹腔内評価(鼠径ヘルニアの有無など)。 |
④ 判断 | ・局所麻酔で手術可能なら当科で、不可能な症例は泌尿器科にカテーテル挿入を依頼。 ・ヘルニアなど修復しておく必要のある病変がある場合は消化器外科に依頼。 |
⑤ 術前 | ・2泊3日の入院予約。 ・入院時または入院前に血液検査(一般生化学、血算、感染症、凝固)、心電図、胸部レントゲン。 |
⑥ 手術 | ・日曜入院⇒月曜手術⇒火曜退院 または 水曜入院⇒木曜手術⇒金曜退院。 ・術後7-14日後を目安に創部確認(カテーテルは皮下に埋め込まれている)。 |
⑦ 導入 | ・保存期腎不全管理を外来で継続し、透析導入が必要になった段階で入院予約。 ・入院して、皮下に埋め込まれているカテーテルを取りだして腹膜透析を導入。 |
① 説明 | ・末期腎不全であり、数か月~半年以内に腎代替療法が必要な状態と医師の判断あり。 ・腎代替療法について説明を受ける。 |
② 同意 | ・患者さんが腹膜透析を選択する。 |
③ CT | ・腹部手術歴の聴取、腹部骨盤部CTでの腹腔内評価(鼠径ヘルニアの有無など)。 |
④ 判断 | ・局所麻酔で手術可能なら当科で、不可能な症例は泌尿器科にカテーテル挿入を依頼。 ・ヘルニアなど修復しておく必要のある病変がある場合は消化器外科に依頼。 |
⑤ 術前 | ・入院時または入院前に血液検査(一般生化学、血算、感染症、凝固)、心電図、胸部レントゲン。 |
⑥ 手術 | ・手術前日に入院し、前処置(下剤内服や浣腸)。 ・局所麻酔で手術、手術日のみベッド上安静、飲食は術後から再開。 |
⑦ 導入 | ・手術翌日から腹腔内洗浄または腹膜透析を導入。 ・手技を獲得したら退院、当院の腹膜透析外来(内科外来)に月に1回通院。 |
当院透析室は2021年10月に新病棟に移転し新たなスタートを切りました。
当院の透析室では、透析装置15台を有し、感染対策として透析室内に個室も完備しています。原液集中配管方式にて透析原液を供給し、透析装置は全台個人用透析装置を使用し、患者一人ひとりに合った治療を可能としています。また、RO装置はWRO方式とし、RO装置・透析装置ともに熱水消毒システムを採用することにより水質清浄化の維持と環境負荷を最小限に抑える工夫をしています。その他、当院では在宅血液透析・アフェレシス全般も行っています。
【使用装置】
RO装置 / JWS社製:DRO-Si / 個人用透析装置 / 日機装社製:DBB-200Si
山梨大学附属病院のHPからも、血液浄化療法部に関するご案内を行っております。合わせてこちらもご確認ください。