腎臓内科学からあらゆる人の未来に寄り添う

腎臓は、命を授かったその瞬間から一生を共に歩むパートナーです。単に尿をつくるだけではなく、多様な機能を持ち、さまざまな臓器とネットワークを形成することで、人体の恒常性を保つ重要な役割を果たしています。
その一方で、今なお多くの謎に包まれており、とても神秘的な臓器でもあります。

私たちはそんな腎臓の魅力を日々感じながら、単に腎臓を診るだけにとどまらず、腎臓を超えて全身に視点を巡らせた総合的な診療を大切にしています。またそれだけではなく、患者さんの未来に想いを馳せ、ウェルビーイングを実現することも追求しています。

腎臓内科学を起点に、あらゆる人の未来に寄り添い、「一人ひとりが健やかに暮らせる社会」の実現を目指す、それが私たちの仕事です。

山梨大学腎臓内科ってどんなところ?

● 幅広い多彩な診療を実践できる

当科では、慢性腎臓病の原因になる高血圧や糖尿病などの慢性期管理から、血液透析を含む血液浄化療法、血液透析の内シャントシャント手術や腹膜透析のカテーテル挿入術、腎臓病の診断の要である腎生検など、技術を駆使した手技まで、幅広い診療を実践し、経験することができます。
また、身体所見や検査所見、腎生検の組織所見などの情報をもとに、頭脳をフル活用して、「腎臓を過去から現在、そして将来にわたって見通す」ことも魅力の1つです。

● 分野横断的な経験・知識が得られる

腎臓は全身の臓器と密接に関わる臓器で、多くの場合、腎疾患だけにとどまらず、全身の様々な疾患を伴うことがあります。全身に思考を巡らせ、病態を考え、治療を組み立てることで、分野を超えた幅広い経験や知識を得ることができます。総合的な全身管理を目指す内科医にとっては、一つの選択肢となる専門分野です。

● 実習充実度No.1を誇る教育指導

当科では医学生の時から研修医を超えて継ぎ目のない教育指導を心がけ、臨床推論や分野横断的診療に力を入れた教育を実践しています。これまでに実習充実度No.1を記録しました。個人の総合的な能力の向上とともに、自ら動ける自信につながる、そんな教育指導体制が整っています。

● 心地よく、働き甲斐のある職場を目指して

当科では、「居心地よく、働き甲斐のある職場」を目指し組織風土の向上にも取り組んでいます。なぜかというと、私たちが成長したり、最良のパフォーマンスを発揮したりするために、私たち自身が「健やかで、幸せである」こと(ウェルビーイング)も重要であると考えているからです。
例えば、いつも顔を合わせているのに実はよく知らないメンバーの自己紹介プレゼンを行う企画や、お茶を飲みながら雑談する企画で、職場内のコミュニケーションの場をつくり、心地よく働ける環境づくりに努めています。

また、ライフステージに応じた働き方も選択することができ、産休・育児休暇を取得しやすく、復帰後の時短勤務などの時間調整を行いやすい環境をつくり、仕事も育児も諦めない人をチームでサポートしています。


腎臓内科で働く人々


変えていく医療の未来。

当科は開院以来、急性腎障害や慢性腎臓病に加えて、腎臓病の原因となる高血圧、糖尿病、膠原病などに対する幅広い内科疾患の治療と研究に取り組んできました。しかし、私たちが掲げる「一人ひとりが健やかに暮らせる社会」を実現するためには、従来の取り組みを淡々と続けるだけではなく、新しい挑戦が必要です。

新型コロナウイルス感染症の事例が示したように、医療を取り巻く環境は日々変化し続け、今の「当たり前」は当たり前でなくなることもあります。医療従事者の不足、医師の偏在、働き方改革などの課題が議論される中、これから私たちはさらに深刻な少子高齢化社会を迎えようとしています。そのような中、高血圧や糖尿病患者の増加と共に、慢性腎臓病患者も増加することが予想されています。私たちは、目の前にいる一人の患者さんに向き合うことはもちろんですが、それだけではこうした課題に立ち向かうことはできません。

そこで私たちは、やまなし減塩プロジェクトをはじめとしたCKD啓発活動や山梨県のCKD診療体制づくりなどに取り組んでいます。発症・進展してしまってからでは対処しきれない生活習慣病患者や腎臓病患者を未然に抑え込み、その後将来に待ちうけるであろう様々な合併症を予防する、単純ですが、理にかなった考え方です。

まだ私たちの挑戦は始まったばかり。
山梨大学腎臓内科では、ともに挑戦するあなたを待っています。


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