山梨県の現況


山梨県内には、2023年度末の時点で、慢性透析患者が2,268人、新規透析患者が249人いることが報告されています。透析患者は、年間1人あたり約500万円の医療費が必要です。透析の原因となる疾患は、第1位が糖尿病、第2位が腎硬化症(高血圧による)です。また、山梨県では2010年度の調査において、人口10万人あたりの糖尿病性腎症による透析患者数が全国第1位を記録しています。このため、糖尿病や高血圧を含めて、CKDの対策を講じていくことがとても重要です。

このような状況を踏まえて、CKDに関わる啓発活動や病診連携システム構築などに力を入れ、透析導入数の抑制を大きな目標として取り組んできましたが、なかなか透析導入患者数は減少に転じませんでした。

そればかりか、2022年度に山梨県が行ったアンケート調査によると、8割を超える方が「CKDについてよく知らない」という結果で、CKDの認知度向上を含めて、幅広いアプローチの必要性を実感するものでした。

山梨県版「腎臓専門医紹介基準」と「かかりつけ医によるCKD診療の基本方針」


山梨県では、腎臓病の患者を早期に発見し、進展を抑制することを狙い、新しい腎臓専門医紹介基準を設けました。これにより、かかりつけ医の先生方がスムーズに腎臓専門医と連携し、患者さんの状態に応じた適切な診療を提供できる体制を整えました。また、かかりつけ医のCKD診療の基本方針として、GFRと尿所見について腎臓内科医と情報を共有することや、減塩と適切な水分摂取について確認と指導をすることを新たに定めました。(山梨県慢性腎臓病対策部会)

山梨県独自の紹介基準の特徴

シンプル化 – どなたでも分かりやすい基準を設定
バリアフリー化 – 必要な方が専門医につながりやすい仕組みへ
円滑な病診連携 – かかりつけ医と専門医のスムーズな連携を実現

山梨県における新しい腎臓専門医紹介基準

(参考)日本腎臓学会が提唱する紹介基準

山梨県における新しいCKD病診連携